ある夜

眠れない日の部屋の色は青い。 ほんものの闇なんてないんだと思う。 薄闇は群青から、目が慣れてほの青くなり、それが永遠に続くかのように思えてくる。 隣に眠る君の手を握る。暖かい。静かな寝顔を眺めるけど、それも薄い青のベールがかかって、手の温かさ…